Saturn
高密度ディスクドライブ・テストシステム
テラダインのSaturn™ HD は、3.5インチのニアライン・ハードディスクドライブ(HDD)テストにおいて業界をリードしています。工場の床面積と消費電力を最小限に抑えながら、最大限のスループットを実現します。 SSW、Burn-Inの単体挿入とドライブコンフィギュレーションを行うことができます。Saturn HDを製造現場で使用することにより、ドライブの製造時間を短縮し、データセンターの要求への対応力を高め、HDDユニットあたりのテストコストを削減することができます。
業界で最も高い平方メートルあたりのスロット密度を提供するSaturn HDは、システム毎のテストスロット数を約4,000から24,000超に拡張することが可能です。Saturn HDを使用するメーカーは、手動のテスタと比較して、必要な工場の床面積を66%以上削減できます。
テラダインのHDD自動テストソリューションは、SSWをテストするために最適化された振動コントロールを提供します。これは、Burn-Inやドライブコンフィギュレーションの単一挿入テストを可能にするための重要な機能です。このシステムにより、オペレーターのドライブのハンドリング回数、仕掛品(WIP)、そしてテストフロアの余剰材料がなくなり、非常に効率的なテスト工程が実現できます。その結果、床面積1平方メートルあたりの最高のスループットを実現します。
消費電力はテストコストの重要な要素です。バックエンドテストで最も電力を消費するのは、ドライブの熱制御です。Saturn HDでは、ディスクドライブの温度を上げるために空気を温めるという非効率的な方法ではなく、ドライブに直接接触する導電性の加熱ストリップを使用して高温試験を実施しています。 テスタ内では、独自のクローズドループ冷却システムにより、ディスクドライブの温度を常温まで下げ、テストを継続することができます。この熱対策により、ドライブスロットあたりの消費電力は業界で最も低くなっています。
またSaturn HDは、システムの非同期動作アーキテクチャにより、各スロットで個別のドライブモデルをテストするのに有効な機能を提供します。これにより、メーカーはピーク時のスループットを維持しながら、混合製品を柔軟にテストすることができます。
メリット
工場フロアの平方メートルあたりの最高のテストスロット密度(手動テスタの3倍)– 複数の新しい工場の必要性を排除
工場フロアの平方メートルあたりの最高スループット
SSWを含む複数のテストステップの単一挿入をサポートする機能により効率的なテストプロセスを実現し、オペレーターによるドライブハンドリングポイントを除外し、ドライブのリードタイムとWIPを削減
被試験HDDあたりの消費電力を削減
個々HDD毎の熱制御とデータ収集
非同期テストスロットにより、各スロットで異なるドライブモデルを実行でき、完全な柔軟性と最適化されたスループットを提供
アプリケーション
- 3.5インチHDDのバックエンド単一挿入による大量生産テスト
- 世界中のデータセンターおよびハイパースケーラで使用されているヘリウム充填および空気充填ドライブのテスト
- WindowsとLinuxの両OSをサポート
- システムのアプリケーションプログラミングインターフェース(API)を介した、カスタマイズしたテストスクリプトの実行
- シリアルデータのシステム管理(SM)バスまたはユニバーサル非同期受信トランスミッタ(UART)インターフェースを提供
- 周囲温度から+85℃までのマルチ温度テスト
- 高感度なSSWテストに対応したバイブレーションコントロール
- スロット毎からスロットドライブ毎の電力コントロール
- カスタマイズ可能なデータ収集
構成
- WIN/Linux両対応
- システムAPIによる顧客のテストスクリプトの実行
- シリアルデータ(SM BusまたはUART)インターフェース
- 周囲温度から+85Cまでのテストレンジ
- 高感度なSSWテストに対応したバイブレーションコントロール
- スロット毎からスロットドライブ毎の電力コントロール
- ファクトリーオートメーションとの連携
システムオプション
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