UltraFLEX
高性能デジタルおよびSoCに最適化されたテストシステム
UltraFLEXテストシステムは、業界最高水準のソフトウェアにより、優れた経済性と迅速な市場投入を実現し、複雑なSoCデバイスに必要なパワーと精度を備えています。デバイスミックスやスループットの目標を達成するために、最高のスピード、精度、カバレッジ、多数個同時測定を必要とするならば、UltraFLEXをお勧めします
メリット
優れた柔軟性、スループット、スケーラビリティ
UltraFLEXは優れた並列アーキテクチャにより、ピン数の少ないアナログ主体のデバイスから、ハイエンドプロセッサの大規模な並列テストまで、様々な規模のテストに適応できます。
最高のテスト品質と歩留まり
UltraFLEXの性能によって、不良率ゼロと歩留まりの最大化という相反する目標を両立することができます
生産時間の短縮化
テラダインのIG-XLソフトウェアは、テストプログラム開発を変革することで、市場投入までの時間を短縮し、テストコストを削減します。
アプリケーション
- モバイルアプリケーション・プロセッサ
- デジタルベースバンド・プロセッサ
- 高速データレートRFトランシーバ
- RFコネクティビティデバイス
- ミリ波
- 5G
- 携帯用電源管理IC(PMIC)
- マイクロプロセッサ
- ネットワークプロセッサ
- 高速SERDES(SERializer/DESerializer)およびバックプレーン・トランシーバ
- ストレージコントローラ
- 高性能マイクロコントローラ
- オーディオ・ビデオプロセッサ
構成
2つのUltraFLEXベースシステムを利用することで、お客様は設備投資とフロア面積を最適化し、リソース数を最大化することができます。2バージョンとも、アプリケーションの相互流用のために同じデバイス・インターフェース・ボード(DIB)を流用可能で、共通のインスツルメントオプションを使用することで、最も効果的な資産の再利用と生産の柔軟性を実現します。すべてのテストヘッドにユニバーサルスロット・アーキテクチャを採用し、全てのスロットにいずれのインスツルメントでも装着することができます。
UltraFLEXテストヘッドは、SureMate®接続方式を採用することでシステムの再構成が容易になり、アプリケーション・インターフェース上で最適なインスツルメント性能を実現します。また、液冷式の高密度インスツルメントにより、ハードウェアの安定した性能と信頼性の向上を保証します。
UltraFLEX-HD
12スロットシステム
UltraFLEX-HD
24スロットシステム
システムオプション
UltraPin1600は高密度で高速なデジタルインスルツメントで、1台あたり128または256チャネル、最大2.2Gbpsのテストカバレッジを提供します。UltraPin1600は、テラダインの画期的なマルチコア、ハードウェアベースのプロトコル・アウェア機能を実装しており、個々のピングループをデバイスのデータレートとタイミングに保存でき、標準データバスのプログラミングに必要なデジタルパターンを不要にすることが可能です。
同一サイクルソース同期機能および「ウォーキング・ストローブ」のタイミング測定用の独自ハードウェアは、高速DDRやその他の重要なアプリケーションの量産テスト機能を必要に応じて提供可能です。UltraPin1600は、以前のUltraPin800やHSD1000デジタルオプションとテストプログラム互換性があります。
高密度ACソース&キャプチャ・インスルツメントの UltraPAC80は、最大8つのソースおよびキャプチャチャネルを備え、それぞれが専用のオーディオおよびビデオアナログパスを備えています。テラダイン独自のサンプル・クロック・アーキテクチャにより、性能を損なうことなくサンプル周波数の柔軟性を確保し、テスト・プログラムの実行ごとに他のすべての機器との位相整合を保証して、最高性能のRFトランシーバーに必要な位相バランスを実現するためのジョブ固有のキャリブレーションの必要性が排除できます。
UltraVI80 は、高ピン数、高精度の電圧および電流オプションで、80の独立したピンによる「3-in-1」機能を提供します。 UVI80の各ピンは、真の電圧と電流(VI)供給および測定インスツルメントであり、超高精度差動電圧計と時間測定器を各ピンで利用できるため、携帯用電源管理デバイスの完全かつ大規模な並列テストが可能です。さらに、UVI80のチャネルは、特殊な低Droop電圧ソースモードで動作させることができ、高感度なアナログおよびRFアプリケーション向けに比類のない電源ノイズ性能を提供します。さらに、UVI80の各チャネルには高性能なAC波形ソースおよび測定機能が内蔵されており、高機能SOCやマイクロコントローラ・デバイスに組み込まれたD/AおよびA/Dコンバータの高度な並列テストに対応します。
UltraVS256 高密度デバイス電源(DPS)は、1台あたり256の独立したチャネルを提供し、低電力モバイル通信デバイスに必要な大規模な並列化機能を提供します。また、UVS256はデバイスのパラメトリック・テスト用にクランプ式電流源機能を備えています。 UVS256はテストエンジニアに、プログラム可能な出力帯域幅、フルパターンの設定と測定制御の機能を提供し、DIB設計の複雑さ軽減とテスト時間の短縮を実現します。
HEXVS および VSM 超高精度安定化電源は、比類のない電圧精度と負荷時の安定性によって、複雑なプロセッサの性能と歩留まりを向上させます。 低電圧で動作するデバイスの最大性能を発揮することができ、UltraFLEXでテストしたデバイスの価値と歩留まりを向上させることができます。
DC30 と DC75 は、DCテスト能力を30ボルトと75ボルトに拡張し、携帯用電源管理デバイスなどの高電圧テスト要件に対応します。 UltraVI80と同様に、どちらのオプションも高精度差動電圧計と時間測定機能を搭載しています。
UltraSerial60G は、60Gbpsの高速デバイスをテストするための初のATEソリューションです。 UltraFLEX上でのデバイス特性評価や量産テスト用に設計されており、32TX/32RXの差動ポートを持ち、業界最高の並列度を実現しています。 また、UltraSerial60Gは32の独立したデジタイザを内蔵しており、DIB回路を追加することなく、ベンチトップレベルのテスト品質を確保することができます。
UltraSerial10Gは、拡大するシリアルバス技術をテストできる高速シリアルインスツルメントであり、デバイスの動作環境を再現し、デバイスの実動作時間内において最適なテスト品質と最高のスループットを実現します。 このインスツルメントは、1ボードあたり20の差動ドライブおよびレシーブポート(40チャネル/80ワイヤ)、42Mbps~10.7Gbpsの周波数範囲における426Mドライブ/コンペア、1Gigのキャプチャメモリを持ち、疑似ランダムビットストリーム(PRBS)ハードウェア、PCIeのプロトコル認識テストサポートなどを搭載しています。 これらの特徴はすべて、SerDesバスのテストにおいて効率的なテスト手法を提供するために設計されています。
ワイヤレステスト
UltraWaveLX
複数の構成で利用可能なUltraWaveLXサブシステムは、UltraFLEXプラットフォーム内にLitePointの最先端技術をシームレスに統合することで、新たな無線プロトコル機能を提供します。
UltraWaveLX-RF802.11be(Wi-Fi 7)のテスト機能を提供、UltraWaveLX-UWBはUWBテストに対応、そしてUltraWaveLX-60Gは60GHz帯のmmWaveアプリケーションをサポートしています。 これらの構成を組み合わせることで、1つのテスト・プラットフォームで複数の最先端RFテスト機能を実現することができます。
UltraWave24
UltraWave24 多ポートRFオプションは、先端の携帯電話や接続規格をカバーする搬送周波数と変調帯域幅を備えた最大96のユニバーサルベクターRFポートを搭載します。UltraWave24は、現在入手可能な最高性能のベンチ機器と同等以上の精度と位相ノイズ性能を提供し、波形のソーシングとキャプチャをオンボードで統合しているため、追加のインスツルメントを必要としません。UltraFLEX ESAソフトウェア・ツールキットは業界標準の変調および復調ツールを搭載し標準規格との相関を容易にします。UltraDSPオプションは、最大32の専用処理コアで動作し、専用の高速データバスによる自動データダウンロードによって最高のスループットを実現します。テラダインはRF/ワイヤレスデバイステストのリーダーありで、UltraWave24 RFインスツルメントを備えたUltraFLEXテストシステムの多くのインストールベースを持っています。近年の携帯端末および基地局アプリケーション向けの新しいデバイスはミリ波テクノロジーを使用しており、テストの需要を見越して、UltraWave24はテラダインのミリ波インスツルメントのベースインスツルメントとしても使用されます
UltraWaveMX
UltraWaveMX53、UltraWaveMX44、UltraWaveMX20-D16、およびUltraWaveMX8は、ミリ波周波数帯用のテラダインのMXインスツルメントファミリーです。これらのインスツルメントは、UltraWave24の機能を拡張し、53.8GHz以下の周波数でWiFi、LTE、UWB、5G規格を完全にカバーすることが可能です。既にUltraWave24をお持ちであれば、テストシステムの再構成なしに、1スロットにMXボードを追加することでミリ波帯テストシステムにアップグレードすることができます。アップグレード後のシステムは既存のデバイス・インターフェース・ボード(DIB)やプロダクション・インターフェース・ドッキング、テストプログラムと完全に互換性があり、既存のテストアプリケーションも継続的に使用することができます。
MXファミリーのインスツルメントは、5G IFトランシーバーと5G RFビームフォーマーの両方のデバイスをカバーするRFおよびIFインタフェースをサポートしています。 また、プローブ、パッケージ、モジュール、OTA(Over-the-Air)アプリケーションの特性評価や量産テストもサポートします。
特許を取得済みのアクティブ・サーマル・コントロールがインスツルメントの温度の安定性を保証し、評価開発や量産環境において高性能を維持します。また、UltraWaveMXはパワーディテクタを内蔵しており、精度仕様のトレーサビリティを提供します。デバイス内蔵のPLLに高精度な基準クロックを供給するために、100 MHz~6 GHzで動作する低位相ノイズのDUT基準クロックを搭載しています。
これらのインスツルメントは、業界標準の波形アルゴリズムを使用したESAツールキットにより、5G-NR変調および復調テストをネイティブにカバーし、ベンチからATEの相関を簡素化します。
このインスツルメントは、ミリ波周波数専用のブラインドメイト式の同軸DIBコネクタを搭載し、量産環境に耐えるように設計されており、8GHzから53GHzまでの高品質のテスト波形をデバイスに供給および測定する性能を備えています。
受賞歴のある IG-XL テストソフトウェア環境 は、簡単なプログラミングで、テストプログラムを迅速に開発することができます。 インスツルメントのハードウェアに統合されたインタラクティブなデバッグディスプレイは、トレーニングを最小限に抑え、市場投入までの時間を短縮する直感的なソフトウェアシステムを作成します。
UltraWaveMX53は、5G FR2の最高周波数52.6 GHzをカバーすることができます。このインスツルメントは、温度安定化機能とキャリブレーション機能を完全に統合し、全周波数帯域で比類ない性能を発揮します。チャネル毎のシンセサイザーを統合したアーキテクチャは、クラス最高の位相ノイズ性能を提供し、変調波形の供給および測定機能を、これまでにないEVM性能で実現します。
UltraWaveMX53には、3種類:D16、IF、RF 構成があります。 それぞれの構成は2チャネル、16ポートで最大53.8GHzをカバーします。 IFおよびRF構成では、それぞれ最高20 GHzおよび44 GHzをカバーする16ポートの2チャネルが追加されます。
テラダインのUltraWaveMX44は、24 GHzから44 GHzまでの周波数範囲をカバーします。UltraWaveMX44に搭載した32 ミリ波ポートを活用することでDIBを大幅に簡素化できます。 また、最大128 ミリ波ポートまで拡張することが可能で、ミリ波テストの多個数を拡大しテストコストを最小化できます
UltraWaveMX20-D16は、低域ミリ波測定インスツルメントです。UltraWave24を拡張し、20GHzまでのテストカバレッジを実現します。この周波数帯は、WiFi-6、Cellular 5G、Ultra-Wideband、5G-NR IFのインターフェースを持つデバイスを対象としています。UltraWaveMX20-D16は、ボード当たり16のミリ波ポートを搭載しており、64 ミリ波ポートまで拡張し多数個測定を拡張することができます。
UltraWaveMX8は、WiFi-6Eおよび5Gのテストニーズをサポートする周波数帯のRFテスト機能を追加しています。 UltraWave24を搭載したUltraFLEXシステムに1スロットのUltraWaveMX8を追加しアップグレードすると、周波数範囲が7.5GHzに拡張されます。160MHzの帯域幅が利用可能で802.11変調テストに対応します。8チャネルで16のRFポートを搭載しており、高い並列性と効率性が実現されています。UltraWaveMX8は、業界をリードするWiFi-6Eテスト機能を搭載し、市場投入までの時間短縮、歩留まりの向上、コスト削減に貢献します。
テラダインのUltraWaveインスツルメントを利用することで、お客様は、現在および将来の世代のミリ波デバイスをテストする最もコスト効率の高いソリューションでテストシステムを構成し、市場投入までの時間の短縮と製品の歩留まりの向上を実現することができます。MX44、MX20、MX8は、既存RF用DIBやドッキングとの完全な互換性を維持しながらUltraWave24の機能を拡張することで、IoT、WiFi、LTE、UWB、5G規格のテストすべてに対応します。
完全なテストセル・ソリューションとサービスのリーディングプロバイダとして、テラダインは専門知識と経験、技術リーダーシップを活用して、お客様が最短の市場投入時間で生産において最高の収率と最高のスループットを実現できるよう支援します。弊社は、設計から生産までを支援するお客様のパートナーとして、標準およびカスタマイズされたテストセル製品とサービスを提供します。